協働事例

NPOと企業や行政などの協働事例を掲載しています

地域の宝を「学びの杜」から社会へつなぐ

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現状と地域課題

 現代社会では、スマートフォンやタブレットを扱う時間が増えており、子どもたちはインターネットを介した擬似的な体験や流行に敏感である半面、直接自分の身体で人や社会に触れる機会が乏しいといわれています。実体験や生活体験は、自分で道を切り開いていく原動力となるものです。地域の宝である子どもたちが、様々な大人との交流や体験を通して、学ぶことや働くこと、生きることの尊さを実感し、学びの意欲を育てる教育が必要とされています。

地域課題解決の取組・成果

 寺子屋事業「学びの杜」は、学校の中で困難を感じている中学生や高校生に「学ぶことの楽しさ」と「将来への夢」を伝えるため運営しています。大分県内の学校長経験者等が中心となり、毎週土・日に無料で授業を実施し、継続的に学力支援を行うことにより、子どもたちの学習意欲の向上や学習習慣の確立、基礎学力の定着を図っています。そうした中で学校とは異なる社会とのつながりができ、子どもが自分の「居場所」を見つけ、視野を広げることにも役立っています。
 また、学びの杜を卒業した高校生が、中学生の後輩達に勉強のアドバイスや経験談を伝える「先輩の話を聞く会」では、年の近い先輩と触れ合うことで、進路への関心、意欲の向上につながり、学習や生活態度に影響を与えています。

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協働による効果

 「学びの杜」は企業の協力を受けて開催しています。授業や進路学習に使用する教室は、事業に賛同する大分トキハタクシー株式会社(古国府本校)、平倉建設株式会社(中島校)から会議室の提供を受けています。令和3年度からは、株式会社オフィスアイプランからスペースの提供を受け(高城校)、高卒認定試験のサポートにも着手しました。
 また、キャリア教育の一環として、キャリアコンサルタントや消防士などの協力により、子どもたちとの交流の場を設けています。企業がどんな人材を求めているか、どんな勉強をしておくことが大事かといったことを伝えてもらうことで、子どもたちは自らの学びが社会に繋がることを理解し、自分の目標を見つめる機会となっています。
(取材日R3.8)

協働相手の情報

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住所
大分県大分市中島中央3-1-11
協働相手名
平倉建設株式会社 代表取締役社長 平倉 啓貴氏
コメント
 弊社は「すべての未来が始まる場所を創造したい」をコンセプトに掲げております。地域の明るい未来は若者たちの成長にかかっています。中学生の学習支援を行っている学びの杜に協力することで、これからの未来を創っていく若者たちの希望に満ちた将来を切り拓くための一助となれればと思っています。
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団体情報

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団体名
NPO法人 地域の宝育成支援センター(認定NPO法人)
活動場所
大分県
所在地
大分県 大分市 花園2丁目11番42号
情報開示レベル
おんぽ活用レベル
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